スコトーマの外し方

コラム

ゴールの設定はとても重要だ。

しかし、よくよくやってしまうことがある。

それは、自分の延長線で未来を考えてしまうこと。

例えば、IT系の会社に勤務するサラリーマンがいたとする。

そんな彼がこう思ったとする。

「もっと出世してお金を稼ごう!」

これは、何もしなくても予想できる未来。

ゴールではない。

そうではなく、例えば『本場パリにお菓子のお店をオープンして世界的なメーカーになる』というのが良いゴール。

「IT系のサラリーマンからいったいどうやって?」

「フランス語なんて話したこともない。というか海外なんて1回も行ったことない」

「想像すると怖い‥でも、なんだか気になる。やってみたいかもしれない!」

こうなれば、良いゴールとして設定できる。

 

さて、ここからが重要な話。

このような良いゴール設定を自分1人でできるのか?

ということ。

 

結論から言うと慣れたらできる。

しかし、それまでは大変むずかしい。

 

人間にはどうしても「スコトーマ」がある。

これまでの経験。自分が信じたいもの。習慣になっている考え。

こういったものが、新しいゴールを見つける邪魔をしてしまう。

 

上記の例でいうと、なぜお菓子メーカーの会社というアイディアが出てきたのだろう?

普通に生きていて湧いてくるものだろうか?

 

自分の1人の経験から出るアイディアはたかが知れている。

スコトーマだらけだから。

だから、慣れるまでは「自分1人でゴール設定すること」は、とても難しいのだ。

 

この難題を解決する方法が2つある。

1つ目。

ぶっとんだ友人を持つこと。

例えば、大阪で民泊会社を経営している友人がいる。

彼が24歳くらいの頃か。

子供が生まれるタイミングでカンボジアに突然渡航。

なんと「ボッカタオ」という、ライオンを膝蹴りで倒す武術を取得。

日本人で唯一、「ボッカタオ」を教えて良い人になってしまった。

あまり覚えてないけど、1年くらい日本にいなかったと思う。

しかも、彼は日本語しか喋れなかったが、それでもカンボジアに行ってしまった。

 

彼のチャレンジに当時26歳くらいだった私はおったまげた。

「まじか。こんなすごい人いるんだ」と。

まさに、スコトーマを外してくれた。

「彼のチャレンジを見ると起業するなんて小さいことだ」

と、思わせてくれたのだ。

今でも仲良くしており、いつも元気をくれる存在でもある。

 

2つ目。

コーチをつけること。

私自身、コーチを8年ほどつけているので分かる。

コーチの威力は絶大だ。

 

他人というのは自分よりも良くわかるものだ。

他人には、良いアドバイスはできると思う。

不思議なことに自分にはなかなかできない。

 

要するに他人だからこそ、客観的に相手のスコトーマがわかるのだ。

コーチはクライアントのスコトーマがすぐわかる。

私自身もたくさんのスコトーマを外してもらった。

お陰で今がある。

 

例えば、会社を仕組み化する時。

当時、とても難しいことだと思い込んでいた(これが、スコトーマ)。

しかし、コーチとのセッションで思い込みを取り払ってくれた。

しかも、ノンバーバル(非言語)でやるのがすごい。

言葉を使わないで、思い込みを取り払ってくれるのだ。

 

ノンバーバル(非言語)のメリットは、コーチングされた本人が気が付かないこと。

「会社の仕組み化はカンタンだよ」と、言われると「本当かな?」と思ってしまうもの。

しかし、言葉を使わないとこの反応がない。

だから、まるで自分からアイディアが出てきたように思えるのだ。

 

「あれ?仕組み化って、実は簡単にできるんじゃないか?」

「あれ?本屋に行ったら仕組み化の本って色々あるじゃん。それに、サラリーマンの時、仕組み化はよくできていた会社だったな。どんなことしてたっけ?」

「思い出した。◯◯やってたわ。たしかこういう感じだったな。アルバイト雇って試してみよう」

 

と、どんどん『仕組み化できるアイディア』が出てくる。

(これがすごい)

 

そうなると、後はコーチが応援してくれる。

結果が出る。自信になる。

そうなると、難しいと思えることも「きっといけるのでは?」と思える。

 

こうなるとしめたもの。

あとは、スコトーマを外す習慣を自分で習得するようになる。

そうなれば、自分でゴール設定ができるようになる。

 

さて、「ぶっとんだ友人」と「コーチ」。

理想はどちらもいることだ。

しかし、優先順位でいうと「コーチ」→「ぶっとんだ友人」だ。

なぜか?

 

自分がスコトーマから外れていないと、ぶっとんだ人と仲良くなれないから。

当たり前だ。

ぶっとんだ人は、ふつうの人は退屈だ。

ぶっとんだ人は、ぶっとんだ人に惹かれる。

だからこそ、まずは自分がスコトーマから外れた人間になったほうが良い。

まずは、「コーチ」をつけると良いだろう。

 

いずれにせよ、人生を変えるのは「他人」ということ。

他人との関わりで人生は思いっきり変わっていく。

だからこそ、良い人に巡り合ってほしい。

一緒に良い人生にしていこう。

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