人生は「素数」を探すことと似ている

コラム

2024年10月21日に新しい素数が発見されたそうだ。

「2136279841-1」と表記される。

4102万4320桁の数字だ。

しかも完全数であるという。

どういうことか?

簡単に説明する。

まず素数。

これは1とその数でしか割れない数字。

例えば、7は素数。1と7でしか割れない。

一方、6は素数ではない。1と2と3と6で割れるため。

次に完全数。

「その数字自身を除く約数の和がその数字自身と同じになる」というもの。

どういうことか?

例えば、6。1と2と3と6で割れる。これらが約数だ。

その数字自身を除いた合計してみる。

1+2+3=6

これが完全数。

28も完全数だ。

1+2+4+7+14=28

で、今回の発見は、素数であり完全数だということだ。

4102万4320桁の素数であり完全数。

52個目の発見らしい。これってすごいことだ。

どんな偶然があって見つかったのか?

実は、素数を発見したこの団代は、「2n-1」という式のnにひたすら数字を入れてコンピューターに計算させているそうだ。

なぜわざわざ1つずつ試しているのか?

それは、素数をドンピシャで出す公式が存在していないからだ。

だから1つずつ試していくしかない。

しかも、「2n-1」は、メルセンヌ素数と言われるものであり、他にも素数にたどり着くヒントとなる計算はある。

つまり、「2n-1」じゃなくても素数は発見できるということ。

公式がないってことは、無限に見つかることを意味する。

その一方で、やってみないとわからない。

ただし、公式まではいかなくてもヒントとなる計算はある。

これって、人生そのものじゃないか?

例えば、お金ゴール(ファイナンスゴール)を考えてみよう。

人によってはサービス業がうまくいくかもしれないし、不動産賃貸業がうまくいくかもしれない。

デイトレイドで上手にドカンと資金を増やせるかもしれないし、サブスクサービスで安定して積み上げる方が向いているかもしれない。

要するに、やってみないとわからん、ということ。

ドンピシャで正解を出せる公式はないのだ。

恋愛の方がわかりやすいかもしれない。

いろんな人を好きになって、うまくいけば付き合ったりすることができる。

でも、実際に恋人として過ごしてみてわかることは、たくさんあるだろう。

別れて別の人と付き合って。

何人かと恋の経験していくにつれて、自分はこういう人がいい、というのがわかってくる。

ドンピシャで「理想の相手はこの人」という公式は存在しないのだ。

そう考えると、趣味もそうだろう。

とにかく色々やってみる、ということだ。

勉強もそうだ。

興味ある本を読んでみる。違うと思ったら途中でやめてメルカリで売ればいい。

そうすると自分が興味ある、あるいは良書を発見することができる。

多くの人が、何かしら「答え」や「正解が出る公式」を求めて彷徨っているように思える。

学校教育の弊害だろう。これはしょうがない。

だから、素数を発見するように1つずつ検証していくしかないのだ。

でもね、実はその時間が『本当のお宝』だったりする。

発見した時は、もちろん嬉しい。

だがよくよく考えると、試していた時間はなんとも愛おしいと感じるものだ。

いつか必ずあなたにとっての「素数」は、見つかる。

安心して欲しい。だから、色々試してみよう。

発見したらあなたの人生にとっての大発見だ。

きっと誰からも理解されないかもしれない。賞賛もされないかもしれない。

でも、自分自身で「そういうものだ」割り切っていれば、全く問題ない。

素数だってそうじゃないか。

自分自身でしか割り切れないのだから。

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