小田原城ツアーの途中に立ち寄った「報徳二宮神社」。
あの有名な二宮尊徳氏を祀っている。
小学校で見たことがある「二宮金次郎の像」で有名なあの人だ。
小田原出身というのは驚いた。
金次郎のエピソードが深い。
貧困時代、節約して農業で成功し家の再建に成功。
その後、実力を買われて栃木県にある領地の再建を依頼される。
10年かかって再建に成功した後は、600もの村を救った。
金次郎といえば、勤勉、節約などの格言が多くそちらが注目されることが多い。
だが、個人的には、10年かかって領地を再建した点に着目したい。
当時は、今のようなテクノロジーもなければ、参考にできる書物も少なかったはずだ。
そんな中「再建」という特技を使って長い間かけて成果を実らせた。
その後は、多くの村を救うことになるのだが、栃木県での10年がなければなかった話だ。
全国の小学校に銅像として置かれるまで、金次郎でさえ10年の下積みがあったということだ。
今の時代、Youtubeやインスタなどですぐに活躍する人もいる。
しかし、本当の始まりは10年後だと考えると、日々取り組む姿勢も変わってくるのではないか?
今この文章は2024年12月に書いている。
もし、私がこの瞬間から何かスタートさせたとする。
趣味でも仕事でもなんでも良いのだが、ようやくスタートラインに立てるのは2034年12月と考えてみるくらいで丁度いいのではないか。
そうすると、不思議なことが起きる。
焦りや不安がなくなるのだ。
「どうせ10年かかって”はじまる”のだから、楽しくやろう」
という気持ちになってくる。
これは非常に重要だ。
のんびりやろう。
じっくりやろう。
マイペースでやろう。
こう思えたら日々の取り組み方は、確実に実りあるものになるはずだ。
となると、最も重要なことは「続けること」に尽きる。
だから、焦っちゃいけないんだ。
それと、そのためには「好きになる」ということも重要。
卵が先か〜の話にはなるが、続けたら好きになるし、好きなことは続けられる。
決して焦ったり、義務化してキライにならないようにしたい。
しかし、なかなか、そのように取り組めない時もある。
決まってそういう時は、他人の視線があるのだ。
「早く成功してチヤホヤされたい」
「あまり時間かかると家族になんて言われるかわからない」
「すぐに成功しないと友人からダサイと思われる」
など。
上記の例だけではなく、焦りや不安は、よくよく考えると誰かの目を気にしていることが多い。
本来であれば、そういった思考は意味をなさない。
だが、SNSやLINEなどで簡単に誰かと繋がれてしまう時代。
他人の目を気にしないことが、かえって難しいとさえ感じる。
そんな時こそ、金次郎を思い浮かべたい。
10年かけてみよう。
じっくり楽しんでみよう。
その後に、途端に世界が広がるかもしれない。
きっと、あなたが思い浮かべる人たちは、あなたが10年もやるなんて思っていないはず。
じわじわと経験を積んでいく。それだけで良い。
岩に滴る水も10年かければ岩に穴があく。
じわじわ。じわじわ。
続けること。
むしろ本当に大切なのは、結果なんかじゃなくて取り組んでいる毎日なんだ。
これも卵が先か〜になるが、10年もやっていれば結果は出るでしょう。
だから、取り組んでいる日々や時間を大切したら良い。
そしたら、結果なんて出ちゃうものだから。
ということで楽しみましょう。
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