グランクラスを体験して学べること

コラム

グランクラス。乗ってみた。

27,480円。金沢→東京駅のグリーン車は19,100円だ。

普通に考えれば高い。自由席なんて14,380円。「移動できる」という価値に対して約2倍の値段を払う。

どう考えてもおかしいだろ、と思う人もいるはず。

しかし、乗ってみると勉強になることがたくさんあった。

まずはデザイン。高級感を感じるデザインとはこういうものなのか!と勉強になる。はじめてグランクラスの扉を開けたとき興奮してしまった。

実際の動画をご覧いただきたい(体験した方がより伝わるので、ぜひ1度は乗ってみてほしい)。

座席のシートも非常に心地よい。リクライニングもカラダにフィットするようにできている。

リラックスしているとすぐに寝てしまいそうになる。

客室乗務員の手厚いサービスも最高だ。ドリンクは飲み放題。食事もお菓子もある。

何より「特別感」「プライベート感」は大きなベネフィットだ。なんとも言えない卓越した気分にさせてくれる。

その一方で、自由席や指定席の方がいいな、と思う点もあった。

まずは、機能性。オシャレ過ぎて荷物をおくところが少ない。例えば、ふつうの席に座ると目の前に網ポケットがある。

飲み物やスマホなど、一時的に入れることができる。とても便利だ。

グランクラスにはこれがない。荷物が多いとちょっとした小物でも置けない。窓際にペットボトルも起きにくい。オシャレ過ぎて平じゃないのだ。

また、肘掛けもオシャレ過ぎて物を置くと「特別感」が一気になくなる。

家賃100万円の高級マンションに住んでいる友人の家に行ったとき、「さぞオシャレな空間なんだろう」と期待したが、ふつうの家のように散らかり生活感満載でびっくりしたことがある。

これに似ている。だったら普通の家賃で良かったのは?と。この特別感がなくなる点は見逃せなかった。

ちょっとしたものを置くだけでもグランクラスは考えてしまったのだ。

人間が特別感を感じるのためには、視覚情報は重要だ。

きっと、グランクラスを企画開発した人たちは、そういった葛藤があったはず。

「オシャレでかっこよくて、それでいて快適な機能性」

グランクラスの座り心地や空間は最高だ。

しかし、ちょっとしたことが不便。そして、ちょっとした私物で特別感がなくなる。

全てを取ることができない。だが、理想を目指すことは重要だ。

あなたの作品(あるいはビジネス)では、それができているだろうか?

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