心が動いたポイントを1つに厳選してみるという1人遊びの尊さ

読みたいことを、書けばいい

とてもおもしろかった。

くすっと笑えるし学びも深い。

おすすめです。

 

読みたいことを書けば良い。

 

これは本当にそうだな、と痛感した。

私自身、苦しんで文章を書いたことは多々ある。

 

例えば、SEO対策。

キーワードから逆算して記事を書けば人は集まる。

思ったより簡単だ。

 

「ダイエット サプリ 30代」

なんて調べる人にサプリを紹介する文章を書いてみる。

うまくいけば収入を得られるだろう。

 

しかし、これが苦しい。

 

なぜなら、他人の評価を気にしなくてはいけないから。

読んだ人が「このサプリ買いたい!」となる必要があるためだ。

 

そうなると、自分が書きたいことも書けなくなる。

どうやったら読んでもらえるか?という他人の目を気にして文を書くことになる。

こうなると、もはや楽しさはない。

 

「読んだ人をどうやって購入に誘導するか・・・」

という、まるで落とし穴をつくっているような、実に嫌な気持ちにもなる。

 

また、儲けのためにイマイチなサプリを紹介する葛藤に見舞われるかもしれない(これも良くある)。

 

自分の善意と向き合った結果、効果はあるけど紹介してもあまり儲からないサプリについて書いてみて、やっぱり儲からない、という後悔に陥ることも。

 

こうなると苦行である。

苦しくなると続かない。

やらない方がいいわ。

悟りを開いた釈迦も「苦行は意味なし」と言ってるではないか。

 

では、どうしたらいいか、というと、自分が読みたいこと書けばよい。

それって、つまり自分の心が最も動いた点を書くことになるのだ。

これだったら、自分とおしゃべりしているような感覚だ。

普段からいつも誰でも脳内でやっていること。

それを文字化すると、さらに自分との会話が深まりすごく楽しくなってくる。

本当に楽しいのだよ。

 

要するに、本書にあるように編集するということだ。

文章にする際、言いたいことは多くても2~3個だろう。

だから、本当に言いたいことを厳選する。

自分と会話してみて、盛り上がった内容をたった1つに決めてみる。

本当に楽しい。

 

例えば、無数にあるサプリの中から、本当にダイエットに成功したサプリがあったとしよう。

どう考えても、このサプリのおかげだ!と。

そうなると、人生の恩人レベルなわけだ。

となると、サプリとの出会い、やせて人生が変わったこと、同じように肥満でコンプレックスを抱えている人へ言いたいことなど、そんなことがつらつらを思い浮かんでくるだろう。

その中で「あえて1つだけ言いたいことを選んでみようゲーム」をすると、それはそれは充実した時間になる。

 

これが編集ってことだ。

もはや、サプリの値段とか、飲みやすさとか、お徳用サイズもあるよ、とか、そんなことは二の次になってくるだろう。

こういう内容だったら、正直だれでも書ける。

ネットから情報を拾ってくるだけだからね。

 

しかし、自分の心が動いたポイントは、自分にしかわからない貴重な体験だ。

それを自分と喋ってみて「あえて1つ厳選して紹介するなら、これ!」という感じで文章を書く。

これが、読みたいことを書く、ということでもあるし、編集しているということだ。

 

さて、ざっと概要が終わったところで、本書を読んで私が自分と会話して厳選してピックアップしたことを1つシェアする。

編集した内容を書いていく。

それは、

この「読みたいことを書く=編集」というのは、いろんなことに応用できる、という点だ。

どういうことか?

 

例えば、ビジネス。

息の長い商売は、ワンメッセージであることが多い。

シンプル、快適さ、安全性、安心感、信頼、成果保証、など。

安全性が強みのボルボ、安くて早いQBハウス、ラグジュアリー体験のリッツカールトンなど。

何個もメッセージがない。ごちゃごちゃしていない。

だから、結果的にお客もわかりやすい。

 

では、これからビジネスをつくる際には?

やはり重要になる点は、自分が一番心が動いたポイントを絞るということだ。

「安全性もあるし、高級感もあるし、早いし、安いし、全部良い!」なんてビジネスは魅力がない。

腹を決めて1つに厳選してみる。

そのポイントは自分が心が動いた点だ。

 

「読みたいことを書く」のように、『使いたいサービスをビジネスにする』というのが、最も良いんじゃないかな、と思うのだ。

私の立ち上げたITサービスは、まさにこれであった。

「自分が良いと思うサービスがない!じゃあ、つくろう」

という具合だ。

自分が欲しいと思えるサービスとは、心動くポイントを自分が良くわかっている。

だったら、つくれるはずだ。

 

また、投資する会社についても同様。

しっかり編集できているか?

ごちゃごちゃした会社ではないか?

こういう視点がが重要。

さて。

 

本当であれば、ここでこの文章を終わらせようと思っていた。

だが、こういった応用もできるんじゃないか?と、このタイミングで思ってしまったので書いてみる。

それは、人生で心が動くポイントを1つに厳選したら何になるだろう?ということだ。

 

人によってはお金かもしれないし、家族やペットかもしれない。

1人で黙々と研究することかもしれないし、毎朝サーフィンすることかもしれない。

年齢や環境によって変わる場合もあるだろうが、あえて1つに編集してみるとおもしろいかもしれない。

あえて文章化してみると、人生で心が動くことが増えるかもしれない。

 

『自分が読みたい人生を書けば良い』

ってことか。

人生のシナリオは自分が脚本しているのかもしれないね。

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