期待値は納得した選択をすれば後で変化する?

数学的決断の技術

色々な学びがあった。

あえて1つシェアするなら「1回限りの人生では、納得する選択をしよう」という点。

当たり前のような話だが、実は深い。

 

例えば、期待値がプラスであっても行動できない時がある。

儲かる可能性が高いのに投資できないなど。

この場合は、数字で全体を把握できていない場合に多い。

よくわからない時は、何もせず勉強することだ。

 

その反面、期待値は低いのに賭けてみたくなることがある。

ギャンブルが典型的だ。

競馬、パチンコなど人が溢れている。

宝くじもそうだろう。

期待値はマイナス。

なのに年末は行列ができる。

 

なぜ人は、このように非合理な選択をするのか?

やれば良いのにやらない。

やらない方が良いのにやってしまう。

 

この違いは、本書によれば「感情の問題」だと。

要するに、投資でもギャンブルでも、そこから得られる感情によって判断しているとのこと。

「喜びがでかい方を選択しがち」

というのだ。

 

確かに納得だ。

昔、ふらっと遊びでパチンコしてみたら当たったことがある。

めちゃくちゃ嬉しかった。

その嬉しさだけを求めて、何度か通ったこともある。

 

「たまたま勝った時の爆発的な喜び」を求めていたのだね。

サプライズや驚きは、喜びを爆発させる。

だから欲してしまうのだ。

 

ロバキヨ書籍に出てくる金持ち父さんは、こんなこと言っている。

「多くの人が金持ちになれない理由は、その過程がつまらないからさ」と。

 

そう、特に投資となれば打算的に狙った数値を出し続けることが肝要。

予想通りの結果になる。

それが望ましい。

だが、サプライズがない。

つまらない。

これが正解。

 

だから、淡々と期待値を追った先には、別のゴールがあるといいよね。

儲かったら寄付する、趣味にどかんと使っちゃう、なんでもいいけど、「金儲けの作業」そのものに快楽はないと思った方がいいね。

 

ちなみに、期待値は、「平均予想値」が正しい和訳らしい。

要するにやる前から「だいたいの結果」が見えていることを期待値という。

これを追う場合は、つまらないだろう。

 

繰り返しになるが、だからこそ、その先が大事。

積極的にお金を使わなくても、稼いでいる自分である状態でどんな事がしたいのか?

よくよく考えてみると良い。

 

でもですよ。

起業する、あるいはアーティストとして大成功を目指すってのは、どうでしょう?

期待値で考えたら?

 

やらない方が良い、という結論にもなってしまいそうだ。

 

しかし、本書のいいなと思った点は、「可能性が低くてもかけてみるべきだ」という内容が書かれている。

とある確率論者の主張だ。

その名もパスカル。

あの気圧の単位にもなっている人。

 

パスカルは、「神様がいない可能性の方が高いとは思うけど、いるという可能性に賭けた方が後悔しないからいいじゃん」

というようなことを提唱したそう。

 

だから、うまくいくかわからないけど、ワクワクする、やってみたい、チャレンジしてみたい!

という純粋な気持ちに従った方が後悔しない。

 

そして、個人的にはうまくいくと確信している。

動く前と動いた後では、なぜか期待値が変化するということが世の中にはある、ということ。

期待値というものは、納得した選択でいくらでも変化させることができるのではないか?

起業やアーティストの道は、まさにこの典型だと思った次第。

 

もう少しだけ、噛み砕いていうと、

 

・Sクワドラント、Bクワドラントは、期待値が低くてもやった方が良い(後から期待値は上げられる)

・Iクワドラント、Bクワドラント(広告や採用)は、期待値を求めつつリスクを極力減らしてやった方が良い

という感じか。

 

あくまで「お金」という視点で見た話だが、参考になる点は他に多々ある良書。

人生で実践するためには何度も読もうと思った本。

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