NISAの影響もあって、ここ日本でも株への関心が強まった。
これまで、株主という概念そのものが浸透していなかったように感じる。
「社長ってすごい」と、役職名で驚かれたことが何度もある。
しかし、社長であっても、そもそも給料をもらっているだけの可能性も高い。
社長(=役員)は、株主から経営を委任されているため雇用とは異なるのだが、サラリーをもらっている立場としてはサラリーマンと似たようなものだ。
あえて言うなら「本当にすごい」のは、株主である。
株主は会社の所有権を持っている。
それだけでなく、配当をもらえる権利もある。
にも関わらず経営判断や業務はしない。
正確にはできないのだ。
なぜなら、株主は会社の仕事に対して責任を持てないからだ。
所有権や配当金は株主にある。
しかし、実際の業務遂行や全責任は社長や従業員にある。
経済への自由は、株主にあると言って良い。
その証拠に四季報をみてみるとわかる。
「3092 ZOZO」の大株主を見てみた。
前澤友作氏が947万株を所有している。
ZOZOの配当金は1株あたりおおよそ100円である。
947万×100=9億4700万円
前澤氏は、毎年何もしなくてもこれだけの配当金がある。
大口株主であるため最高税率55%がかかるが、それでも4億ほどのキャッシュが毎年手に入る。
何もしなくてもだ。
この1例だけでも株主になることは、経済への自由に近づく手段になるだろう。
また、上場企業の株主になることはもちろん、これから創業する際も株の比率には注意しよう。
上場しない場合、所有権は非常に大事だ。
誰かと50%ずつ保有すると、まぁ揉めることが多い。
そうなると、自由ではない。
不自由でしかなくなる。
創業する際は、100%株主でやろう。
それが経済への自由につながる。
コメント